活動を客観視し、整理する機会に - 一般社団法人ソーシャルギルド

一般社団法人ソーシャルギルドは環境問題や孤独・孤立をはじめとした社会問題の解決に向けて、暮らしを基点に取り組んでいます。また社会問題の解決を、次世代を担うユースの育成にも結び付けておられるのも団体の特徴と思われます。

当プロジェクトの初回ヒアリングで代表の方とお話をし、昨年に団体の代表が代わり、今後の団体の方針や運営体制の整理が必要な時期であることがわかりました。団体には事業の協力をしてくれるボランティアと、アドバイスや専門的な意見が出せる役員がいる一方、団体の資金計画や中長期的な運営の展開について話し合うことはあまりされていないとのことでした。また、新しく代表になったことにより、今後どのようなリーダーとなっていくのかについても迷っているようでした。

リーダーの交代を経て

この間私たちは、情報提供を行いながら定期的な連絡を取り、3か月の期間をおいて2回目のヒアリングを行いました。2回目のヒアリングでは、代表者は事業実施や申請事務などで忙しいなか当プロジェクト以外でも学びの場を持ち、自らがめざすリーダー像について前よりもしっかりと見えてきていると話してくださいました。このプロジェクトは、日常の活動を客観視し、状況の整理やアドバイスをもらえる場として活用されているとのこと。団体の運営に関する困り事などは様々な場所に出かけて人とつながったり情報を得たりしながら、解決に向けて一歩一歩着実に進めておられる様子でした。

F,Lab」については、リアルタイムでの参加は難しいようですが、今後会計作業を前代表から現代表に引き継ぐので、その時期と併せて活用できないか検討されるそうです。

忙しさのなかで、今後を考える時間に

活動だけでなく子育てなどとても忙しい代表でしたので、いつでも気軽に連絡がとれるように定期的に情報提供や、呼びかけを行いながらも、焦らせないように、団体のタイミングを見計らうことに留意しました。

事業の実施に忙しい団体は、なかなか自分たちの団体の状況を客観視しながら中長期的な視点で今後について考える時間を取るのが難しい傾向にあると感じています。私たちと話すことで、今の状況を整理し、今後について考える材料を得る場所に使ってもらえたらいいのではないかと思います。

(ソーシャルギルド伴走チーム/とよなかESDネットワーク 正阿彌祟子)