心やすらぐ居場所をめざして~NPOしんじん・るい
子ども食堂ほか多様な人たちの居場所づくりを行っているNPOしんじん・るいさんのヒアリングに伺った時の第一印象は、代表の志水晨さん(シンさん)を中心とした、意欲のある方々の集合体という感じでした。
拠点としているお店は、居心地がよく、くつろげる「居場所づくり」への思いが伝わってきます。シンさんがスペースのインテリアに心がけているのは「中性的な感じ」とおっしゃたのも、偏らず、多くの人が自然にとけこめるようにとの配慮からだと思いました。参加しているスタッフ自身も「この場の持つ雰囲気が好き」とおっしゃっていました。
子ども食堂の開催や、発達障害などの学び辛さをかかえている子どもの為の学びの場。音楽ライブ、飲食店、ハンドメイドアクセサリー製作、「ツクルン」というものづくりができるカフェなどを通して、地域の方々とのご縁の輪を広げたい、子育て中のママの孤独の解消にママの居場所づくりをしたい等、各自の人生、多彩な得意分野を生かした活動を展開しようとされています。
「ありのままで」と「ゆるぎない思い」
シンさん達はそれぞれの活動を部活動のように〇〇部という名称で呼び、必要以上に堅苦しくないように運営したいと心がけているそうです。
代表のシンさんは、幼少期に親子の関係で随分辛い経験をされた様です。その体験から生まれた、孤独や孤立を抱えている人の受け皿になりたいという思いは、ゆるぎない気がします。
スタッフの方が「シンさんが初対面の人と話しているのを見て、いつも初対面の人には全然見えないんです。シンシンマジックなんです」と笑っていましたが、それは、とても大切なことです。
人の孤独や痛みをキャッチして、声をかける、そして相手の言葉に耳を傾ける。
その人自身が、居場所になる。
代表のシンさんを見て、そう思いました。
ヒアリングの後の地元中間支援トアエルさんからの報告をお聴きし、アクシデントの発生をスタッフ間の結束に変えていけるシンさんの明るいパワーも、とても素敵だと思いました。
応援するつもりが、「思いに向き合う」ことの大切さを教えられ、これからの自分に出来ることを考えるきっかけになったと思います。
活動が多岐に亘っている分、大変なことも多いと思いますが、心やすらぐ居場所づくりと、ネットワークが広がっていきますよう、応援していますし、何かお手伝いが出来ればと思っています。是非、池田の地でしっかり根付いてほしいです。
今までは遠い存在だった他市の中間支援の方とも、この活動をきっかけに近しい存在になりました。
これからも色々情報交換して、交流出来ればと思います。
NPOしんじん・るい伴走チームメンバー:塩山恵子(特定非営利活動法人市民活動フォーラムみのお)