「あそび」「答え<応え」「頭<気持ち」~市民活動団体のためのボランティアコーディネーション入門講座レポート

講師の西川正さんのお話は、残り時間や参加者のワークシートに応じてお話を組み立てる、実際に楽しいワークで体感してもらうといったスタイルで、まさに「あそび」「答え<応え」「頭<気持ち」を体現するようなお話でした。

その中で印象に残っていることが2つあります。

1つ目は、アドバイスではなく、一緒に悩むということ。正解を持っている立場に立ち、相手をそれに近づけるのではなく、あーでもないこーでもないと一緒に悩んで苦労することで、対等な仲間になれるということ。相談業務でもそうありたいものです。

2つ目は、「工夫する余地(あそび)の大きさ」×「工夫する(自己決定・リスクを負う)力」のマトリックスのお話です。自分たちで考え決められる余白や、失敗しても何とかなる安心感・信頼感と、できることが増えていく自信の相乗効果が、「大変だけど/大変だから楽しい!」にチャレンジするチームづくりにつながるのだと感じました。

グループワークで私が参加した班は、子育て支援団体、行政職員、まちづくり会社のインターン生、そして中間支援団体と多彩な属性の方々が集まっていました。違う属性だからこその視点を得られたり、属性は違えど共通する「あるある」な課題も垣間見れました。

すぐに実践できそうなものから、将来的に取り組んでみたいものまでヒントをたくさんいただきましたが、西川さんのおっしゃっていた「(安心な場をつくるために)とりあえず自分が機嫌よくいる」から始めてみたいと思います(これが1番難しいかも)。

松木亮|特定非営利活動法人市民活動フォーラムみのお