【伴走支援】相談者の立場になって考える支援の在り方

市民公益活動センターの窓口で受ける相談は、「人が集まらない」「申請書の書き方がわからない」といった、今目の前にある困り事(ニーズ)が入口となり、それに応じた対応にあたっています。

しかし、表面化した課題に対応するだけでは、十分な解決に至らないこともあり、「理想とする状態」をめざす上では、もう一歩踏み込んだ、あるいは違う角度での関わりや関係づくりが必要だと感じています。

実は、このプロジェクトに取り組む中で、自分自身の課題感と重ねることが増えてきました。センターを運営する中でうまくいかないことや、困ったなと感じることが多々あるわけですが、試行錯誤しながら課題解決に向けて取り組むものの、結局うまくいかず頭を抱えてしまいます。

今回、スーパーバイザーの大島さんに伴走支援チーム向けの研修を行っていただいたのですが、その中で「自立とは依存先を増やすことだ」というお話しがありました。これは、自分の力だけで何とかしようとするのではなく、色んな人の力を借りながら、課題解決にあたることだと理解しています。

ただ、悩みを相談することは自分の弱さや出来ていないことをさらけ出す部分もあり、なかなか上手にできないものです。「こんなこと言っても良いのかな」とか、「こう思われたら嫌だな」とか、色々考えると自分の思っていることを素直に言葉にするのが難しくなってしまいます。そんな状態で相談をかけても、相手には本意が伝わらず、根本的な解決には至らないのかもしれません。

相談者が安心して話せる環境をつくり続けるには、相手の話を否定しない、取り組んでいることへの敬意を持つ、その人自身の持つ力や可能性を信じる、こういった事がしっかりと出来ているのか。常に自問自答した上で、相談者が「理想とする状態」へ近づいていくために何が出来るのかを一緒に考えることが大事だと思います。

これは、自分自身が相談をかける側の立場になったからこそ見えてきた面であり、さらに言うと、相談に乗ってくれる人が身近にいるからこそ実感できてきた部分です。

このプロジェクト自体も、中間支援組織の「学び合い・育ち合い」の場として、どう活かしていくか、伴走支援の取り組みを通じて、模索していきたいと思います。

(一般社団法人HEART-LABO.伴走チーム|NPO法人市民ネットすいた 春貴 いさお)