本気でやる!中間支援~NPOや中間支援のこれからを知った研修

「NPOや中間支援のこれからを考える」研修に私が参加したのは「中間支援組織」として求められるスキルを知りたいと考えたからです。日々出会う課題に対して、自分の引き出しを増やしたい、深めたいと考え参加しました。

特に私が印象に残ったことは、次の3つです。

1.「目指すものが異なる」と理解すること
2.具体化するスキル
3.見えにくい成果と数字による裏付け

1. 「目指すものが異なる」と理解すること

中間支援には「あいだに立つ」「つなぐ」役割があります。私も、地域・自治会と行政が連携して地域課題へ取り組む事業に携わっていますが、いつもスムーズに進むとは限りません。

同じ課題を持っていても、価値観や背景、活動・関心の分野が異なる人や組織を繋いで支援することの難しさを感じています。

「求められるのは、組織・個人それぞれが異なることを理解するスキル。そのうえでお互いにどうするのかを考える視点が必要」という松原さんの言葉にハッとしました。

異なる主体なら見出す価値もそれぞれ違う。そこまでの理解が、つなぎ手として求められるスキルなのだと理解しました。

多主体連携プラットフォームをどう作るのかを考えて成果を見せることは「目指すものと見出す価値が異なる」と理解することから始まるのだと思いました。

2. 具体化するスキル

「多様な主体が取り組むには、つなぐ専門性が必要」という話では「具体化すること」がスキルの一つに挙げられ、強く印象に残っています。

例えば「地域のために動く人が増えたらいい」と考えるなら、それはどういう状況を指すのか具体化していくことが、中間支援に必要な能力だという話です。

目指すゴールを一つ決める際、プラットフォームの皆が同じ理解をする必要があり、そこで求められるのが具体化するスキルです。

課題の具体化を進めると、あるところからゴールや連携先が分かれてくることにも気付きました。つまり「具体化する」作業を怠れば、課題解決からずれてしまう可能性もあります。

私たちは日々、スタッフ間でさまざまに「情報の共有」をしています。その際、だれが見ても同じ理解ができるまでの「具体化」ができているだろうか、と反省しました。

具体化するスキルを磨くことは、日常の業務のなかでも実践していきたいと考えさせられた話でした。

3. 見えにくい成果と数字による裏付け

今回の講座での「成果は、数字で出せる」という解説にも、気付かなかった視点を教わりました。「多主体連携プラットフォームでの成果」を見せることも中間支援の役割ですが、私は「成果を数字で表すことは難しい」と考えていたからです。

なぜ、数字で出せるのか。

それは「目指すものが異なる組織・個人」がそれぞれ「役割」つまり「コスト」を持っているからという視点です。

設定したゴールが、それぞれのコストより大きい状態になれば「成果が生まれた」といえるという話で、ストンと腹に落ちました。

そのために必要なことが「目指すもの、見出す価値がそれぞれ異なるという理解」と「ゴールの具体化」なのです。

プラットフォームのなかで、ゴールと役割を理解すれば、それぞれが提供できる力や価値も見えてきます。さらにアンケートの活用で「~の意識があがった」などを数字で表せれば、成果の裏付けにもなるでしょう。だれからもわかる成果があれば、多様な目的に合わせた提案もできるような気がしました。

目指す方向の異なる組織・人の理解をすること。取り組む社会課題ごとのゴール設定をし、具体化すること。中間支援に必要なスキルの獲得は、身近なところからの実践にあるのではと考えさせられたお話でした。

取り組むべき事柄が見えてきて「本気でやりたい!」と思えた研修でした。

(特定非営利活動法人いばらき市民活動推進ネット 五宝 美奈子)