顔をあわせて話すことが、困りごとの背景に触れる機会に~取り組み持ち寄り共有会レポート

互いの経験を聞きあいながら、活動へのヒントを見つけることを目的に「となりのNPO、どんなん?みんなの取り組み持ち寄り共有会」を開催しました。

大きく、次の3つのグループに分かれ、それぞれの困りごとや経験をシェアします。
・新しいメンバーの募集やメンバー間の情報共有の話
・活動資金、会計の処理の話、
・活動拠点の話など
私は「メンバー間の情報共有」「活動資金」についてのグループに参加。皆さんのお話から「伝える」ことの大切さを改めて感じました。

まず「活動資金」について話し合うグループワークでは、謝金や助成金、マルシェなどの事業、会費を活動資金にすることが多いでしょうが、ほかに「寄付」を活動資金にしているという団体さんもいました。

「寄付」をいただくために大切なことは、2つ。ビジョンやミッションをしっかり伝えることと、寄付してくださる方・団体への活動報告をしっかりすることだという話でした。活動に共感してくれたからこその寄付ですから、いいことも悪いこともしっかり報告して、コミュニケーションをとることが大切。「こんな人・団体に寄付してもらっている」と助成金申請で伝えたり、継続的に発信することが、団体や活動への信頼にもつながるという話でした。

「メンバー間のコミュニケーション」に関するグループワークでは、どんなツールを使っているか、という話題になりましたが、悩みとして多かったのは、反応がわかりにくい(熱量に差を感じる)、ツールを使いこなせるかどうかが人によって異なる、というもの。伝達先(団体内部か外なのか)によって、ツールや発信の頻度を工夫する皆さんの話にも、悩みは似ていても、それぞれの背景は異なるのだと改めて感じました。

今回の「持ち寄り共有会」は、参加者が互いに顔をあわせて話をしたことで、双方向での共有ができ、困りごとの背景に触れる機会になった気がします。ツールを用いて発信すると同時に、対面でのコミュニケーションも大切にしていきたいと思いました。

(五宝美奈子|特定非営利活動法人いばらき市民活動推進ネット)